横 浜 植 物 会
多摩丘陵小野路宿で初夏の里山観察会
|
![]() 里山の土手の植物を観察する 小野路の里山を代表する谷戸のひとつ「奈良ばい谷戸」の入口から、29名の参加者が観察を開始。「昨年秋に歩いた同じコースを初夏にめぐることで、あるものないものに季節を感じてみましょう」という勝山会長のお話しを受け、目につく一般的な里山植物を確認しながら進みます。ウグイスカグラの赤い実、ホラシノブの若葉、ムラサキシキブの華やかな紫花に初夏を感じます。水田ではボランティアの皆さんがちょうど田植えをなさっており、その上でネムノキの蕾が大きく膨らんでいました。ウリカエデやヤマコウバシ、アブラチャンといった、「横浜市には少なく、西の多摩丘陵までくると見かけられる」という樹種が、果実を育んでいる様子を間近に観察することができました。日にひに伸びる夏草をかき分けてハナヤスリ類を探したり、ニガキとしては大きな個体を見つけて喜んだりと、のんびりした運びとなりました。旧城址でお昼ご飯を食べたあと、午后からの雨予報を念頭に、今度は少しペースを上げて尾根の森を抜け、万松寺谷戸側に下ります。途中トキワツユクサの群落が、結実型(ノハカタカラクサ)であることを教わり、今までひとからげにトキワツユクサだろうとしてスルーしてきたことを恥じました。予定より早めに解散し、本降りになる前に帰路につくこととなりました。コースのあちこちにオオバノトンボソウがありましたが、開花にはすべて数日足りないような状態だったのが本日の心残りです。(菅野 記)
■当日観察した植物 ※詳細は年報に記載 |
|