活動報告

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熱海市中沢林道でナガハシスミレ観察会
2025.4.12


勝山会長の説明を聴く会員たち

 春とは言え、まだ肌寒い中、27名の参加者が集まり、タクシーに分乗して日金山ハイキングコース入口へ。入口のところで勝山会長から見どころについてお話を聞いた、初参加の方や会員外の参加もあり、登山道は狭く説明も届かないことから、植物の名前を後ろに伝えてもらうことを参加者の皆さんにお願いし、広い場所で解説してもらうこととして出発した。スタートしてすぐランヨウアオイやアケボノシュスラン、タニギキョウなどが出迎えてくれ、アリドオシやイズセンリョウの群落や、イヌガシなどを観察した。シダの種類も多く、イノデモドキ、キジノオシダ、ホソバカナワラビ、コバノカナワラビ、ウラジロ、トウゴクシダ、ベニシダ、オオイタチシダなどを観察しながら登っていくと、リンボクの幼木が数本あり、勝山会長から説明があった。しばらく上ると沢を渡る橋が架かっており、コチャルメルソウやイワヘゴ、クリハラン、ヤマアジサイなどを観察し、更に上流の橋では、カンスゲとコカンスゲの群落があり、勝山会長から説明があった。林道に出たところで昼休憩となり、食後に周辺を散策してトウゴクサバノオなどを観察できた。林道をしばらく進むと、本日のお目当てのナガハシスミレが多数出現し、皆写真を撮りながら、長い距を観察していた。更に林道を進み、ミヤマフユイチゴとフユイチゴを見比べ、タニジャコウソウの芽吹きを観察して、下山路に入る。登山口を過ぎ、ヤノネシダを観察して、広くなったところで再びタクシーに分乗して湯河原駅に戻り、解散となった。(難波 記)

■当日観察した植物   ※詳細は年報に記載
〇キジノオシダ科:キジノオシダ、〇オシダ科:ホソバカナワラビ・ハカタシダ・コバノカナワラビ・イワヘゴ・トウゴクシダ・ベニシダ・オオイタチシダ・イノデ・イノデモドキ、〇ウラボシ科:クリハラン、〇イネ科:スズダケ、〇カヤツリグサ科:カンスゲ・コカンスゲ、〇ビャクブ科:ナベワリ、〇ラン科:アケボノシュスラン、〇ウマノスズクサ科:ランヨウアオイ・オトメアオイ、〇キンポウゲ科:トウゴクサバノオ、〇クスノキ科:イヌガシ、〇アジサイ科:ヤマアジサイ・コアジサイ、〇バラ科:リンボク・フユイチゴ・ミヤマフユイチゴ、〇カタバミ科:カントウミヤマカタバミ〇スミレ科:ナガバノスミレサイシン・ナガハシスミレ、〇サクラソウ科:イズセンリョウ、〇シソ科:タニジャコウソウ、〇アカネ科:アリドオシ、〇キキョウ科:タニギキョウ

ナガハシスミレ
カントウミヤマカタバミ
トウゴクシダ
トウゴクサバノオ

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