箱根お玉が池〜精進池で夏の植物観察会
2023.7.20

　連日の猛暑にもかかわらず25名の参加者を迎えて、7月の例会を実施しました。箱根エリアには他の地域では見られない特有の植物が多く、特に今回は、標高や明るさなどが異なる環境が続くため、短いながらも多くの植物が楽しめるコースです。
　箱根湯本駅から乗ったバスを降りると、駅までの暑さが嘘のような涼しさに安堵の声があがりました。勝山会長に今日の見どころについて解説していただき、観察スタート。細い葉がしだれて風にそよぐハコネイトスゲや、白い花が円錐形に集まって華やかなノリウツギを楽しみながら、お玉が池の湖畔から、林の中の苔むした登山道を登りました。昼食後は精進池の脇の明るい道を、身近なホタルブクロや、やや通好み？のササの仲間を見比べながら進みます。最後は再び林の中の道ですが、少し標高があがっただけなのに午前中とは違う植物群が見られ、最後まで興味が尽きません。
　気がかりだった暑さや雷雨もなく、参加者全員が笑顔で解散となりました。（望月記）

■当日観察した植物 　 ※詳細は年報に記載
オオクボシダ、オトメアオイ、ツチアケビ、トンボソウ、コツブヌマハリイ、ハコネイトスゲ、ハコネダケ、スズダケ、フジアカショウマ、サンショウバラ、マメザクラ、アズマツメクサ、ハコネオトギリ、ヒコサンヒメシャラ、ヒメシャラ、イヌヤマハッカ、ヤマジオウなど。