活動報告

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花の宝庫・高座山 植物観察会
(山梨梨県忍野村)

2018.8.29

東名高速道路から東富士五湖道路を経由して横浜から忍野村に到着しました。途中の車窓からは曇り空と、すこし雨粒が視られる状況で不安な出発でしたが、足柄PAで休憩するころには雲の間に青空が見えてきました。
高座山には忍野村が推奨しているハイキングコースがあり、コースは整備されていますが、今回はそのコースから少し違うルートをたどりました。針葉樹林の中につけられた細い山道を辿ると、日のあまり射し込まない林内にミヤマウズラの白い花がところどころに咲いています。コースから少し外れたところでムヨウイチヤクソウが花の落ちた状態で生育しています。ベニバナイチヤクソウの品種で根生葉がなく、群生しないのが特徴ということです。林の中を進み、途切れた所から高座山南面のカヤ場にたどり着き、テンニンソウが生育している縁をたどって雨に濡れていたら滑って歩きにくそうな急坂を上ります。途中で寄り道するとタツノヒゲが細かい花を咲かせていました。
11時頃に鳥居地峠から登ってくるハイキングコースに合流して。ここで、周辺で観察を続ける班と、ヒナノキンチャクを見に行く班に分かれます。周辺にはワレモコウやオミナエシなど秋の花々が道の両側に咲き、キセワタ・ヒキヨモギ・フシグロ・イタチササゲ・シオガマギクなど、豊富な種類の植物を観察できました。下山は往路を辿りました。富士山は全く見えませんでしたが、幸い降雨に合わず、それどころか日差しがまぶしい一日でした。この後、バスに乗車して忍野八海に生育するバイカモの自生地を見学して横浜に帰りました。 (市川記)


[木本]アケビ科アケビ・ミツバアケビ、アサ科ムクノキ、アジサイ科イワガラミ、ウルシ科ヌルデ、カバノキ科クマシデ・サワシバ・ツノハシバミ、クスノキ科アブラチャン・クロモジ・ダンコウバイ、クロウメモドキ科クマヤナギ、シソ科ムラサキシキブ、スイカズラ科ガマズミ、ニレ科ケヤキ、バラ科ウワミズザクラ、クサボケ・バライチゴ・マメザクラ、マタタビ科サルナシ、マツ科アカマツ、ユキノシタ科ウツギ

[草本]アカネ科アカネ・カワラマツバ、アワブキ科ミヤマハハソ、イネ科ススキ・タツノヒゲ・トダシバ、オミナエシ科オミナエシ、キキョウ科ツリガネニンジン・フクシマシャジン、キク科オケラ・オトコヨモギ・オヤマボクチ・カセンソウ・キッコウハグマ・シラヤマギク・タイアザミ・ハバヤマボクチ・キジカクシ科ギボウシ・コバギボウシ、キョウチクトウ科イケマ、キンポウゲ科アキカラマツ・カラマツソウ・クサボタン・センニンソウ、サクラソウ科オカトラノオ、サルトリイバラ科サルトリイバラ・シオデ・ヤマカシュウ、シソ科アキノタムラソウ・イヌコウジュ・イヌゴマ・キセワタ・テンニンソウ・ヒキオコシ・ヤマハッカ、ススキノキ科ユウスゲ、セリ科イブキボウフウ・シシウド、タデ科ネバリタデ・ツツジ科ベニバナイチヤクソウ・トウダイグサ科タカトウダイ、ナデシコ科カワラナデシコ・フシグロ、ハエドクソウ科ナガバハエドクソウ、ハマウツボ科コシオガマ・ヒキヨモギ、バラ科クマイチゴ・ワレモコウ、フウロソウ科ゲンノショウコ・タチフウロ、マツブサ科マツブサ、マメ科イタチササゲ・コマツナギ・ツルフジバカマ・フジカンゾウ・ヤブマメ、ラン科ミヤマウズラ

キセワタ
ヒキヨモギ
ヒナノキンチャク
フシグロ
ミヤマウズラ

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