活動報告

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春の南高尾〜草戸山植物観察会
(八王子市)

2018.3.24


アズマイチゲさん!こっちを向いてください!!

 春休みに入ったばかりの土曜日とあって、京王線高尾山口駅は多くのハイカーでにぎわっている。そんな喧騒を避けて、我々はtakao599ミュージアムに集合していざ出発、国道20号線に沿って大垂水峠方向に歩道を辿り、梅の木平を目指した。カタクリの咲き始めている梅の木平で国道を離れ、山中の林道に入ってゆき、しばらく小川沿いに進むと、舗装路は砂利道に変わり、アオイスミレやアズマイチゲ、ユリワサビなどがみられるようになった。スギ林の中の林道は我々以外に歩く人影はなく、たっぷり観察を楽しむことかできた。地上に落ちたサイカチの実を見つけてどこから落ちてきたのだろうと上空を見上げると、梢の間に春の空がのぞいている。林道は沢に絡むように高度を上げ、やがて三沢峠にたどり着いた。ここで昼食。麓ではまだ咲いていなかったニリンソウの株がいくつかの花をつけており、近くにミミガタテンナンショウも咲き始めていた。
 昼食後は榎窪山を越え、草戸山を目指した。階段と手摺のついた急な下り坂を何ヵ所か過ぎて松見平休憩所から下山する。途中シュンランやアカネスミレの花が咲き城山湖や、遠く八王子の街が見える。ナガバノコウヤボウキやヤブムラサキの冬芽が大分膨らんできていた。このコースは高尾山口駅まで東高尾山稜を辿ることもできるが、今回は草戸峠から大地沢青少年センターへ降下し、解散となった。解散後、近くの大戸緑地を訪れてユクノキやランヨウアオイを観察することが出来た。(市川記)

■当日観察した植物  (〇印は開花していた植物) ※詳細は年報に記載

アオイスミレ〇、アオキ(実)、アカネスミレ〇、アズマイチゲ〇、アブラチャン〇、ウグイスカグラ〇、カタクリ〇、カテンソウ〇、カントウミヤマカタバミ〇、キブシ〇、クサボケ〇、クロモジ〇、ケスゲ、シュンラン〇、ダンコウバイ〇、トウゴクサバノオ〇、ナガバノスミレサイシン〇、ニリンソウ〇、ヒカゲスゲ、ヒナスミレ〇、ヒメウズ〇、ホソバヒカゲスゲ、ミヤマフユイチゴ(実)、ヤブコウジ(実)、ヤブツバキ〇、ヤマオオイトスゲ〇、ヤマネコノメソウ〇、ユリワサビ〇、ヨゴレネコノメ〇

アオイスミレ
アズマイチゲ
カタクリ
カントウミヤマカタバミ
ユリワサビ
これは何だろな?

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