活動報告

活動報告一覧へ戻る

観音崎の植物観察会
2013.11.6
2013.11.11更新
 
 観察の様子
 記念写真
 

京急馬堀海岸駅前に9時30分集合
 バスで走水神社下車。ここの駐車場で、今日のコースとメインになる植物の説明をする。
 メインの植物は、県内では比較的珍しいヤナギイチゴ、ヌマツルギク、アワユキセンダングサらしきものが見られると説明。
 トキワツユクサが一面にはびこっている林を抜けて、明るい広場に出てすぐに、アワユキセンダングサなのかオオバナノセンダングサなのか判断の出来ないものが出てきて、暫くみんなで議論すれど結論は先送りにして先へ進む。
 マテバシイを主体とした、果実の森を登って、平坦な所に出たら、道の脇に、花が終わったばかりのマヤランが一株が見つかり、しばし人だかりができた。その先すぐの、森のロッジでトイレ休憩後、ふれあいの水辺に一旦下り、走水展望広場に向かう。
 尾根道を歩いてすぐに花の広場に出る。
 ここで、ヌマツルギクを観察。丁度満開の時期で、広く群落を作っているのでユックリ観察をする。みんな満足をした様子であった。すぐ先の公園事務所前で昼食後、写真を撮り午後のコースに出発。
 戦没船員の碑を過ぎてすぐに右に曲がって、観音崎ビジターセンターに向かって下る。坂の途中にヘラシダが崖に沿って多く見られた。
 ビジターセンターの先の海岸を見た後、トンネルを抜けた所にフゥトカズラの実が付いているのが有った。途中に実の無いものは多く見られたが、やっと此処にきて見られ、匂いを嗅いだり、かじって味を確かめる人が大勢居た。右手に、千葉県を見ながら海岸線の上の、舗装された道を観音崎バス停に向かって行くと、イソギク、オリズルシダなどが出てきて観察。オリズルシダの先端に無性芽を付けるのが珍しいのか、しばし立ち止まり熱心に観察。
 まもなく観音崎のバス停に到着。列が長く延びたので観察終了の挨拶も無く、流れ解散的に到着順にバスに乗り家路についた。
 今回アワユキセンダングサかと思ったセンダングサの仲間は分類が難しく何とも判断しなかった。色々な図鑑や文献をみても、明確な決め手になる記述が勉強不足で見当たらず、みなさんにご迷惑をおかけまけした。
 白い舌状花が大きく、痩果の棘が2本のものがほとんで、僅かに3本のものが混じっており、その内の1本は短く目立たない。棘が2本で腺点が無いとアワユキセンダングサ。3本だとオオバナノセンダングサとしているが、はたして何者なのか判断出来ずに困っている

当日観察した主な植物(速報) (記録:青木清勝)

○ハナヤスリ科:オオハナワラビ
○ホングウシダ科:ホラシノブ
○イノモトソウ科:マツザカシダ
○オシダ科:アスカイノデ・オリヅルシダ
○ヒメシダ科:ミドリヒメワラビ
○イワデンダ科:シケシダ・ヘラシダ
○イネ科:ハチジョウススキ
○ツユクサ科:ヤブミョウガ
○ユリ科:ノシラン・オオバジャノヒゲ
○コショウ科:フウトウカズラ
○クルミ科:オニグルミ
○イラクサ科:ヤナギイチゴ・イラクサ
○クスノキ科:シロダモ
○ケシ科:キケマン
○ニシキギ科:マユミ
○キブシ科:エノシマキブシ
○セリ科:アシタバ
○ナス科:ヒヨドリジョウゴ
○キク科:ヌマツルギク・リュウノウギク・イガアザミ・タイアザミ・ツワブキ

ヌマツルギク
ヌマツルギク(花のアップ)
フウトウカズラの実
イソギク

活動報告一覧へ戻る