活動報告

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三つ峠 植物観察会(山梨県)
2010.8.25
 


テンニンソウとアサギマダラ(チョウ)

 ほぼ予定通り10時、三つ峠登山口に到着、直ちに登山道に沿い観察開始。早速に比較的珍しいシダ植物:ミヤマウラジロ、フクロシダを見つける。
 草本植物ではテンニンソウ・カイフウロ・ホソエノアザミ・ウスユキソウ・オクモミジハグマがかなり多く観られた。ミヤマヨメナも多かった。高木の林内に夏葉に変わったいくつかのスミレも見つけた。僅かに残ったレンゲショウマに一同感激、しばし暑さも吹き飛んだ。
 木本植物ではクロカンバはなかなか観られないものだった。ハナイカダは黒い7_程度の黒い実を思わずつまみ甘い味がした。イケマの唐辛子形やツノハシバミの形も面白かったがミツバウツギの実はパンツの形をしており笑ってしまう。かなり多くの木々が赤や黒っぽい実を付け山はすでに秋である。色とりどりのキノコ類も最盛期であった。
 御坂山塊は生い立ちはかなり古く、一連の「三つ峠の山々」は植物の種類は非常に多い。四季を通じ時間をかけ丁寧に観察したいフィールドである。(鈴木照夫)

当日観察した主な植物 (花・実などの記録は主なもの)
○ハナヤスリ科:ナガボノナツノハナワラビ
○ホウライシダ科:ミヤマウラジロ
○オシダ科:オシダ・ミヤマクマワラビ
○ヒメシダ科:ホシダ・ミヤマワラビ
○イワデンダ科:イヌガンソク・フクロシダ・イワデンダ
○マツ科:ウラジロモミ
○ユリ科:コオニユリ(残花)
○ラン科:フタバラン属の1種(花)
○ヤナギ科:オノエヤナギ
○カバノキ科:クマシデ・ツノハシバミ(実)
○イラクサ科:アカソ(実)
○ウマノスズクサ科:ウスバサイシン
○キンポウゲ科:レイジンソウ(花)・レンゲショウマ(残花)・ヤマオダマキ(残花)・オオバショウマ・ミヤマカラマツ
○メギ科:ルイヨウボタン(実)
○クスノキ科:アブラチャン(実)
○ユキノシタ科:ヤグルマソウ
○バラ科:キンミズヒキ(花)・バライチゴ(実)・ワレモコウ(花)
○フウロソウ科:カイフウロ
○ニシキギ科:ヒロハノツリバナ(実)・ツリバナ
○ミツバウツギ科:ミツバウツギ (実)
○カエデ科:アサノハカエデ・トウカエデ・ハウチワカエデ・イタヤカエデ
○ツリフネソウ科:キツリフネ(花)・ツリフネソウ(花)
○クロウメモドキ科:クロカンバ
○オトギリソウ科:フジオトギリ (花)
○スミレ科:オオバキスミレ(夏葉)・エイザンスミレ(夏葉)・ミヤマスミレ(夏葉)・ヒメスミレサイシン(夏葉)
○ジンチョウゲ科:オニシバリ(実)
○ウコギ科:トチバニンジン
○ミズキ科:ハナイカダ(実)
○ガガイモ科:イケマ(実)
○シソ科:ジャコウソウ(花)・イヌヤマハッカ(花)・テンニンソウ(花)・アキノタムラソウ(花)・キバナアキギリ(花)
○ゴマノハグサ科:ハンカイシオガマ(花)・クガイソウ
○ハエドクソウ科:ハエドクソウ(花)
○スイカズラ科:オオミヤマガマズミ (実)
○マツムシソウ科:マツムシソウ(花)
○キキョウ科:ソバナ(花)・ツルニンジン(花)
○キク科:オクモミジハグマ・ヤマハハコ(花)・シロヨメナ・ミヤマヨメナ・ノハラアザミ(花)・ホソエノアザミ・ヒヨドリバナ・ウスユキソウ・マルバダケブキ(花)・メタカラコウ(花)・ヤクシソウ(花)・コウモリソウ・コウリンカ(花)・タムラソウ・オヤマボクチ


ミヤマウラジロ
バライチゴ
オクモミジハグマ
ウスユキソウ
テンニンソウ群落
シモツケ
カイフウロ
ハナイカダ
シュロソウ
レンゲショウマ
コウリンカ
ソバナ

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